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ユウキ提供「フットバランス&健康コラム」Vol.4

足の捻挫症状・原因・対処法

コラム担当:秋元接骨院院長・柔道整復師・
フットアジャストセラピスト  秋元 英俊
画像提供・参照元:秋元接骨院
※画像や内容の無断転用を禁じます。

足の捻挫の概要

足の内返し捻挫

足の捻挫は、スポーツや日常活動中において、とても起こりやすい外傷です。
その中でも、足の捻挫の発生原因として最も多いのが、内返し捻挫です。
日常では、歩行中につまづいたり、段差を踏み外したときに足の捻挫を起こすことが多く、スポーツでは方向転換や接触プレー、スライディングなどでこの内返し捻挫を起こします。
比較的頻度の高い捻挫で、案外「軽いけが」と思われて処置が不十分なことも多く、習慣性捻挫(いわゆる捻挫癖)や慢性痛に悩まされることもあります。また捻挫しやすい足の姿勢や歩き方などがあり、捻挫をしやすい方は姿勢や歩行の矯正も必要となります。
ところで、内返し捻挫によって足の損傷状態はどのようになっているのでしょうか。まずは、簡単に足の構造を見てみましょう。

足の骨格略図

上図のように、足にはたくさんの骨が有り、それぞれ互いに関節しています。したがって、足にはたくさんの関節があるといえますが、一般的に足の関節といえば足首の直下にある足関節(そくかんせつ)のことをいいます。
この足関節は、下腿の外側に位置する細長い腓骨(ひこつ)と、内側のやや太い脛骨(けいこつ)、さらにこれらに挟まれるように存在する距骨(きょこつ)により構成されます。この関節を覆うように存在するのは、関節包(かんせつほう)という組織です。関節包はその内面で関節内の栄養供給や老廃物の排除、免疫機構などの役割があり、外面は弾力性のある組織で関節を保護し、関節の代謝活動や可動性・安定性に大きく係わりますます。また、足関節には関節包の周囲を補強するようにいくつかの靱帯(じんたい)が存在します。
靱帯は、強靭な線維性の組織からなり、関節を支持し、運動方向を誘導するなどの役割があります。
この様に、関節は関節包や靭帯により守られて構成されています。従って、捻挫を生じて損傷する主な組織は、靭帯と関節包です。

右足関節を外側から見た靭帯配置図
右足関節を正面から見た略図

上の図は、足関節外側の主要な靱帯と関節包を表した略図です。外側の主要な靱帯は、外果(がいか)と呼ばれる腓骨下端のくるぶし部分から、周囲の各骨に接続しています。
内返し捻挫で最も痛めやすい靱帯は、足の外くるぶし(外果)の前面から距骨に至る前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)です。また、前脛腓靱帯(ぜんけいひじんたい)や、踵腓靱帯(しょうひじんたい)、関節包前面外側部分などの損傷も比較的多く見られます。

代表的な足の内返し捻挫の損傷部位と症状

前距腓靱帯損傷(ぜんきょひじんたいそんしょう)

前距腓靭帯損傷の圧痛点

足の内返し捻挫の中で最も損傷頻度の高いのが、前距腓靱帯です。この靱帯は、足関節の過剰な内反動作を抑制し、関節包を保護する関節包靭帯です。従って内反捻挫を生ずると最初にダメージを受ける組織です。
前距腓靭帯の単独損傷の場合は、比較的損傷程度の軽い捻挫であることが多く、後遺症を残すこともほとんどありません。
単独損傷の場合、痛みの出る部位は外くるぶしの前面となり、腫れはその部分を中心に出現し、腫れのために外くるぶしの骨の輪郭が不明瞭になります。歩行は多少の痛みを感じても平坦な路面ならば通常歩行が可能です。
この前距腓靱帯損傷に関節包(かんせつほう)や踵腓靱帯(しょうひじんたい)の損傷が加わると、かなり明瞭な皮下出血が出現し、腫れも足関節外側を中心に広範囲に広がります。歩行もやや困難となり、非常に苦痛です。


二分靱帯損傷(にぶんじんたいそんしょう)と
踵骨前方突起裂離骨折(しょうこつぜんぽうとっきれつりこっせつ)

二分靭帯損傷の圧痛点

ヒールの高い靴を履いているときに内返し捻挫を起こした場合や、坂道の下りで内返し捻挫を生じた場合に多く見られるのが二分靭帯(にぶんじんたい)損傷や踵骨前方突起(しょうこつぜんぽうとっき)裂離骨折(れつりこっせつ)です。
二分靱帯の単独損傷では、回復も順調で比較的損傷程度の軽い捻挫であることが多いのですが、二分靭帯が付着する踵骨前方突起を裂離骨折を生ずると2か月程度の治療期間を要します。
二分靭帯の単独損傷では圧痛や軽い歩行痛がありますが皮下出血も無いか、あっても僅かで症状は軽い捻挫と感じる程度です。しかし踵骨前方突起に骨折を生じていると顕著な皮下出血と腫れが起こり、歩行も痛みのために苦痛となります。


二分靭帯の位置を示す略図
踵骨前方突起裂離骨折の位置を示す略図

腓骨外果(ひこつがいか)の骨折

腓骨外果骨折の好発部位

足の内返し捻挫を起こしたとき、腓骨外果が付着する靱帯に強く引っ張られて剥離骨折(はくりこっせつ)を起こすことがあります。成長期で骨が完成されていない時期では、腓骨の外顆に成長軟骨が存在します。この成長軟骨部分は完成された骨よりも強度が弱いために骨折(骨端線離開)を起こしやすい部位でもあります。また、靱帯の損傷が無く、骨折片の転位(折れた骨片が正常な位置からずれること)が無い場合は症状が軽いため見逃されることがありますが、固定もせずに放置された状態で運動や労働をすると、骨折片が転位を起こし、状態が悪化するので注意が必要です。

腓骨外果骨折の画像と略図

第5中足骨基底部骨折
(だい5ちゅうそくこつきていぶこっせつ)

足の内返し

足の内返し捻挫により起こる比較的頻度の高い代表的な骨折です。この骨折は、第5中足骨の後方端である基底部と呼ばれる部位に骨折を生じます。
段差を踏み外したり、傾斜のある路面で足を挫いたときに足関節の内反強制を起こすと、第5中足骨基底部に付着する短腓骨筋腱が引き伸ばされ、その腱の牽引力と第5中足骨に加わる捻転力により、捻じ切れるような感じで骨折を生じます。主に足関節の内返し捻挫により起こるため、足の捻挫として処置され、この骨折が見逃されるケースもあります。足の甲の外側に強い腫れと皮下出血が起こり、痛みのために歩行が困難となります。


第5中足骨基底部骨折の圧痛点第5中足骨骨折の発生幾転
右第5中足国基底部骨折レントゲン画像

前脛腓靭帯損傷

前脛腓靭帯損傷の疼痛位置

前脛腓靭帯は下腿の骨格を構成する2本の長い骨である外側の腓骨と内側の脛骨を足首の部分で連結する靭帯です。この靭帯も内返し捻挫により損傷することがあります。
スキーやローラースケートなどで坂道の登り方向に足先を向けた姿勢や、しゃがんだ姿勢のとき、あるいは階段を上るときなど、足関節背屈位(つま先が上を向いてカカトで接地している状態)で内反捻挫を起こすと前脛腓靱帯の単独損傷を起こします。
また、重度の内反捻挫を生じた時には前距腓靭帯、関節包、踵腓靱帯と共に前脛腓靭帯を損傷する複合損傷を生ずることもあります。
この靭帯を痛めると図のように足首の前面下部に痛みや腫れが出現します。


足の捻挫の対策と予防

足の捻挫はアクシデントによるケガではありますが、繰り返し同じ捻挫を起こす人も見られることから足の捻挫を起こしやすいタイプがあることも事実です。そこで、繰り返し捻挫を起こす人はもちろん、捻挫を起こさないまでも歩行中に足がつまづいたり、軽く捻ったりすることが多い人にお勧めする足の捻挫対策を紹介します。

足のアライメント異常の補整

一般的に歩行時は足のカカトから着き始めて、最後はつま先で蹴り返します。即ち足の前後方向の重心は後方から前方へ移動します。この時に重心の左右(横)方向の移動はは足の外側(右足の場合右側)から足の内側(右足の場合左側)へ移動します。

足関節と距骨下関節の運動

足の重心の掛け方は個人によりクセがあります。また、足の骨格の先天的形状や変形などにより、自然に立っている姿勢で足の外側に重心を掛ける人と、足の内側に掛ける人がいます。本来は、ほぼニュートラルの位置が理想的なのですが、街を歩いて観察するとクセのある人の方が多いように感じます。
例えば、普段から足の外側に重心を掛けるクセのある人では、歩行時のカカトの着き始めが平均よりも大きく外側に掛かります。従って足を着いた瞬間に内反捻挫を起こす危険性が非常に高くなるわけです。

内反足の画像
外反足の画像

内反足などの足の変形・偏位がある方や、足の外側に重心を掛けるクセのある方の足を補正することで、捻挫予防に効果があります。
内反している足の場合、下図のようにカカトの外側からヒールウエッジと呼ばれる楔状の足底板を挿入することで足の姿勢を補正することができます。この方法は足の専門外来や足の施術を得意とする一部の接骨院などで行っています。また、フットケアグッズを販売している大型薬店や東急ハンズなどの一部の店舗で手に入れて、自分で靴のインソールなどに貼り着けるなどの手段もあります。
この様な足底板を入手できない場合は、ヒールウェッジが内蔵されたソルボのウェッジヒールサポーター
販売されているので、こちらを利用することをお勧めします。このサポーターは左右用に2枚入っていますので両足を同時に装着することで足の姿勢をしっかり補整することができます。

ソルボヒールウェッジ
内反足の補整方法

足関節のサポーター固定

ソルボ足首サポーター

以前に足の捻挫を起こしてから足関節がグラグラするとか捻挫しやすくなったなどの症状がある方の場合は足関節や足首用のサポーターをお勧めします。
特にスポーツをする方の場合はソルボ足首サポーターのようにヒールロック機能やテーピングベルト機能の着いたタイプのサポーターが固定力があり、安心して運動できます。
またウォーキングのためにサポートしたい方の場合はウォーキングアシスト機能の着いたグングンシェイプテーピングインサポーターが便利です。
日常生活範囲のサポートでは、薬店やスポーツ店で販売しているウールや綿製のサポーターでも十分にサポート力があります。
その他に、スポーツなどの捻挫予防としてテーピングを施行するのも非常に効果があります。ただし、テーピング技術を要するのでスポーツトレーナーや接骨院などで施行してもらうか、その方法を指導してもらう必要があります。


足裏バランス測定装置フットルック

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